思い込みを回避するデバイアスとは【大事な判断を間違えないために】
様々なバイアス(思い込み)を回避する方法
デバイアスというのは、
自分の思い込み(バイアス)を回避することです。
言葉としては
メンタリストDaiGoさんが
『人間関係から投資判断にまで使えるペンシルベニア大学式12のデバイアスガイド』
という放送をされていたことから知りました。
私達は日常の中、
思い込みにより判断を間違えます。
今回の記事では、
目標に上手く近づけていない感覚や成長の停滞を感じる時に、
思い込みによる弊害を無くして、
正しい判断が出来るようにするための方法
を紹介します。
ちなみに今回紹介するのは、
ペンシルベニア大学とデューク大学のバイアス研究から判明したものですが、
特にその内容に対する検証は行いません。
気になる人はご自身で調べてみることをオススメします。
バイアスが起きる仕組み
基本的に思い込み(バイアス)による判断ミスは
システム①(直感的に物事を決める)と
システム②(論理的に物事を決める)の
対立から起こっていると考えられています。
ざっくり分けると以下のような分類ですね。
機会があったらそれぞれについてもまとめたいと思います。
・選択バイアス:対象・条件を選択するときに生じる偏りのこと。
・情報バイアス:観察方法や測定方法で生じる偏りのこと。
・交絡バイアス:因果関係とは別の第3因子によって、
真の因果関係が過小に評価される偏りのこと。
・認知バイアス:認知心理学や社会心理学で取り上げられることが多い、
ヒューリスティックエラーのこと。
ちなみにこれは
知っていなければほぼ回避できない
というところが恐ろしい点ですね。
・職業選択
・人間関係
・投資先
などで判断を間違えないようにするために、
科学的に有効とわかった5つの方法を見ていきましょう。
デバイアスの5つのテクニック
①メンタルタイムトラベル
楽観的に考えず、自分が失敗する前提で考えてみましょう。
ただし、
「未来の自分が失敗したとしたらどう思うだろう?そのために今どう判断するべきだろう」
と前向きに考えるのです。
決断のタイミングでこのテクニックを使うことで、
慎重で冷静に判断できるようになります。
②アドバンスドチョイス
☆前もって計画を立て、行動を決めておく
・前もって細かい行動のリストを作っておく。
などを行うことも、バイアス回避の力となります。
③コンディション管理
ストレス状態にあるときは判断力が低下するので、
単純に、
ストレスが起きい時は
判断そのものをしないほうがいいです。
アメリカの心理学者ダニエル・カーネマンの研究では、
『陪審員たちは食事直後の方が空腹時より判断が甘くなった』
という実験データもあります。
空腹感ですら、私達の判断力に大きな影響を与えてしまうのです。
そのため、
フォースブレイクと言われるように、
強制的な休息を予め設定しておくなどのテクニックも有効でしょう。
④意志の弱さを認め、バイアスについて知る。
これについては、今私達がやっていることそのものですね。
「いざとなったら自分はやれる」と人は思いがちですが、
意志の力は目の前にある欲望にあっさり負けてしまいます。
対策を予め立て、それに従って行動することが必要です。
当たり前ですが、特定分野に対するバイアスはその知識があれば引っかかりにくくなります。
バイアスにかかりたくなければ、
バイアスについて知っておく必要がありますね。
私のオススメはこのブログでも何度も登場している
「影響力の武器」を読むことでしょうか。
面白くて目からウロコの話が盛り沢山です。
⑤数字のチェックなどの判断は2回行う
時間やお金に関することなど、
数字はエラーが出やすい領域であり、
これはチェック人数を増やしても解決することが難しいとされています。
数字のチェックは同じ人が2度行うなどしてエラーをなくしていきましょう。
このとき、計算は必ず最初からやり直しましょう。
⑥その他のテクニック
おまけですが
・チェックリストを作る
・問題を一つずつ分けて個別に考える
などの方法も有効とされています。
日々の生活の中で活用していきましょう。
<まとめ>
どんなに頭が良くても、バイアスを知らなければ判断を間違える
バイアスを避けるための5つのポイント
1.未来に失敗する自分がどう思うか想像する
2.行動を予め決めておく
3.判断する場面でコンディションを整えておく
4.バイアスについて知る
5.数字のチェックは2度行う
大きな決断が必要な場面で判断を間違えないように、
日頃から準備しておきたいですね。
バイアスについての心理学の本も読んでみると面白いですよ。