糖分は脳に逆効果?~疲れた時の甘いものってどうなの~
<この記事から分かること>
・『砂糖は気分や集中力を上げてくれる』という
シュガー・ラッシュ説の信憑性が分かる。
・疲労感・集中力のコントロールに糖分が有効か分かる。
つい昨日、
脳を活性化させる食品の記事を書いたばかりで、
タイミングよくメンタリストDaiGoさんがこんな放送をされましたので、
今回は、
糖分が脳に与える影響について確認していこうと思います。
参考は論文と書籍から。
<シュガー・ラッシュ>
『甘いものは脳に効く』
という通説がありますね。
これがシュガー・ラッシュというものです。
集中しないといけない作業に取り掛かる時に、
・集中力を上げる
・気分が良くなる
という話です。
まず、
砂糖が脳に刺激を与えていることは確か
なのです。
以前紹介したこちらの本でも、
糖質中毒を取り上げています。
『医者が教える食事術』
これらの
砂糖の依存性
については、近い内にとりあげることにしましょう。
<シュガー・ラッシュではなくシュガークラッシュ!?>
今回の参考論文です。
『気分に対する炭水化物の影響のメタ分析研究』
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0149763418309175?via%3Dihub
対象者:1259人
メタ分析対象:31の研究
結果:
•炭水化物は気分のいかなる側面にも有益な効果を及ぼさない。
•炭水化物の摂取は、摂取後60分以内に覚醒度を低下させる。
•炭水化物は、摂取後30分以内に疲労を増やす。
出てしまいましたね。
結果が。
集中力や疲労感軽減にたいしては
シュガー・ラッシュの信頼度は低い
ということです。
糖分は確かに脳に影響を与えますが、
集中力の増加
気分の改善
疲労感の軽減
を狙って摂取するのは
長期的には
科学的に正しくないこと
と言えそうです。
留意点としましては、
糖分をCHO(炭水化物)投与として、
まとめてメタ分析してしまっていますので、
シュガー・ラッシュを起こしてくれる砂糖が見つかる可能性はありますね。
これについては新しい報告を待つことにしましょう。
<感想>
そんなわけで、
砂糖たっぷりのお菓子を
勉強前に食べても無駄だ
ということが分かりました。
砂糖についての影響について
集中力・気分・疲労感
の3つについて調べた貴重な研究だったと思います。
砂糖自体が脳に与える影響についても
今後調べていきたいですね。
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