科学的に示唆されたアニマルセラピーの効果~最新の実例研究~

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<動物との触れ合いは脳にどんな影響を与えているのか>

アニマルセラピーって聞いたことありませんか?

動物と触れ合うことで精神が癒やされ、

治療が促進されるというあれです。

鬱病の人が犬を飼いだしたら症状が改善した

みたいな話も聞きますね。

 

でも動物が苦手という人もいますし、

「個人の感想じゃなくて、

 はっきりとしたデータはないのかな?」

と思ったことはありませんか?

 

 

そんな訳で今回は、

『動物と関わることで

 脳にどんなことが起きているのか』

脳科学の最新の研究を取り上げます。

 

<ストレス軽減効果を調べた研究>

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2332858419852592

発表年:2019年

機関 :ワシントン州立大学

対象 :249人の学生

方法 :4つのグループに分け、

    唾液に含まれるコレチゾールの変化を調べた。

   ※コレチゾールはストレスによって放出されることが知られていて、

    ストレスレベルの重要な指標になるものです。

グループ:

   ・10分間、動物と触れ合ったグループ

   ・10分間、別の学生が動物たちと遊ぶ姿を見るグループ

   ・10分間、動物の画像のスライドショーをみるグループ

   ・「もうすぐ動物と会えますよ」とだけ言われて10分間放置されたグループ

 

結果 :動物と触れ合ったグループは他に比べ、

    明らかに優位にコレチゾールの値が減っていた。

 

 

僅か10分の動物たちとの触れ合いが、

学生たちのストレスレベルを下げていることが分かったんです。

アニマルセラピーの効果を裏付ける、

貴重な研究結果と言えるでしょう。

 

<幸福ホルモンの分泌について調べた研究>

https://theconversation.com/therapy-dogs-can-help-reduce-student-stress-anxiety-and-improve-school-attendance-93073

発表年:2019年

機関 :ビエナ大学

セラピードッグの効果を調べた研究でも、

コレチゾールの軽減効果は報告されていました。

ここで挙げられたもう一つの効果は

 

動物との関わりは

幸福感を感じるホルモンである

「オキシトシン」を分泌させる

というものです。

オキシトシンは他人とスキンシップをとることによって分泌されるのですが、

これが動物相手でも成立するということですね。

しかも動物の場合でも、

双方にオキシトシンが分泌されるので、

互いにとって幸福な関係を築くことができるといえるでしょう。

 

<まとめ>

動物との触れ合いは

たとえ短時間であっても

・ストレスを軽減させ

・幸福感を高めてくれる

 

皆さんも、

動物と接する機会を増やしてみてはどうでしょうか?

 

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