記憶力を高めてくれる運動って?

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こんにちは

さてさて新年が始まり、

「今年から運動を始めよう!」

と思っている人も多いのではないでしょうか?

 

運動自体は健康な体を作るだけでなく、

・メンタル改善

・脳機能向上

・睡眠の質向上

などと、

脳に対しても多大なメリットが有ることが分かっています。

今回は運動が脳に与えるこれらの影響の中で、

記憶力を高める運動

について報告があったので取り上げました。

 

https://www.scientificamerican.com/article/why-your-brain-needs-exercise/

南カリフォルニア大学で生物化学の教授を務めるデビット A ランクレン氏が、運動が脳に与える影響についてまとめたものです。

 

具体的にはある種類の運動を行うと

・記憶力が向上する

・アルツハイマー病などを改善する

などの効果がより高まるというものです。

 

<運動が脳に与える影響>

 

もともと運動が脳に与える影響については1990年代にソーク研究所という研究機関が「ネズミが走るとネズミの海馬に新しいニューロンが生成される」ということを報告したのが始まりです。

これに近い最近の研究では、

『運動によって脳内の「BDNF」というタンパク質が増加することによって脳機能が高まる』

という報告がされており、

書籍なども販売されています。

 

今回の報告を行ったランクレン氏によると、運動が脳に及ぼす効果が神経形成や既存のニューロン間の結合の増加などとどのようにして関連しているかは具体的にはまだ明らかになっていないということでした。

メカニズムに関してはまだまだ謎が多いようです。

 

しかしここまでの研究から総合すると、運動というものは脳の海馬と認知機能にとってかなり有益な影響があり、新しいニューロンの形成ではなく既存のニューロン間の接続の増加が脳領域に対する有益化の原因だと考えられるようです。

 

運動による脳領域の増加は

・計画

・意思決定

・マルチタスク

を含む認知機能の強化に関連があるとされています。

 

<ただ運動するだけではダメ?>

 今回の報告によると単に運動するだけでは脳の衰退を抑える効果は十分に発揮されないかもしれないことが示されました。

例えばジムにあるようなマシンでのトレーニングは変化に乏しく、

脳の記憶を司る機能に対して効果が薄くなってしまうようです。

 

「人類の祖先は予測不可能な世界で進化したため、祖先が直面してきたような過酷な環境下で記憶や認識などを行う運動ができれば、運動によってアルツハイマー病などの神経変性疾患を改善させる可能性がある」とランクレン氏は述べています。

 

変化の少ない運動ばかりでは脳の衰えは止められないってことですね。

 

彼によれば認知佑都有酸素タスクの組み合わせを必要とするスポーツを行うことが脳を活性化させる方法となる可能性があるとのこと。

環境変化のあるスポーツの例としてクロスカントリーなどをあげています。

 

つまり、変化のある有酸素運動をメニューとして取り込むことで、

脳の老化を防げるかもしれないということ!

 

例えばランニングだったら定期的にコースを変えてみる

散歩であってもちょっとした変化に気を配れるような課題を自分に与えてみる

トレーニングメニューメニューであっても最も効果的な回数や組み合わせを常に意識して変化させる

 

など環境変化をつける運動をデザインしてみるとより脳に良い影響があるかもしれません。

 

そんなわけで最初の話に戻しますが

・そろそろ運動を継続するのがしんどくなっている人

・運動習慣がややマンネリになっている人

などは

「今のメニューが本当にベストであるのかどうか」

頭を働かせて変化をつけながら取り組んでみるといいんじゃないでしょうか?

トレーニングメニューについて定期的に振り返ったほうがモチベーションも長く続くんじゃないでしょうか。

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