たった一食で集中力がガタ落ちする食事とは?

 

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皆さんは大事な会議やプレゼンの前にどんな物を食べるか決めていますか?

「縁起担ぎにトンカツを食べている」なんて人は、ちょっと今回の話を聞いて欲しいですね。以前に集中力を高めてくれる食品を紹介したことがありますが、2020年5月公開の論文で

1回食べただけで集中力が劇的に低下するもの

が報告されましたので紹介します。

 

 以前の記事と合わせて、食事で集中力をコントロールできるようになっておきましょう。

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<食後の注意力はどう変わるか>

今回の研究はオハイオ州立大学の無作為化クロスオーバー試験です。不飽和脂肪酸を多く含む食事と飽和脂肪酸を多く含む食事のグループを比較したもので、食前と食後に注意力と集中力のテストを行いました。飽和脂肪酸はステーキなどの動物性の油に多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物性の油(実験ではひまわり油)に多く含まれます。

『高脂肪酸食と集中力の関係』

対象:51人の女性

前提:試験の12時間前までは絶食しており、前日の食事を標準化して個々に合わせた食事を用意している

手順:

①集中力・注意力のテストを行う

②不飽和脂肪酸の多い食事か飽和脂肪酸の多い食事のどちらかを摂る

③5時間後、集中力・注意力のテストを行う

④1~4週間後に再び集まってもらう

⑤集中力・注意力のテストを行う

⑥前回と違う方の食事を摂る

⑦5時間後、集中力・注意力のテストを行う

 

この4つのテスト結果から分析した結果…

・不飽和脂肪酸が豊富な食事を摂った場合、テストのスコアが11%低下した。

・リーキーガットの徴候がある場合、食後は全体的に集中力が低下した

 

今までの研究は主に長期的な視点で食事と集中力・認知力の関係を調べてきたが、今回の研究はたった1回の食事で集中力が優位に低下することが見られたため、研究者の間でも驚きの声がみられたようです。

 

<集中力にいい食事>

今回集中力を下げてしまうことが分かった飽和脂肪酸は、主に肉の脂身やバターに多く含まれています。とはいえこれらが毒ということではなく、美容と健康にいいココナッツオイルも同じ飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸の食べ過ぎはよくありませんが、バランス良く食べる分には問題ありません。ただし集中力や注意力のことを考えると『大事な会議前のトンカツ』は止めておいたほうが良さそうですね。

 

逆に考えれば集中力が低下しているということは注意散漫・リラックス状態であるといえるので、晩御飯に食べて夜の時間をリラックスして過ごしたい場合は正しい選択と言えるかもしれませんん。

 

また、不飽和脂肪酸であればリスクを軽減できるため、油ものを食べたい場合はオリーブオイルやえごま油を使っているものを選べれば理想でしょう。外食では少し難しいかもしれませんけどね。

 

逆に集中力を高めたい時にはラムネやブラックチョコレートなどが有効ですので、出来ればデスクの中に常備しておきましょう。私もブラックチョコは欠かさないようにしています。

 

ラムネなどの糖分が脳に与える影響を考えると、会議直前に食べると1粒で大体1時間は集中力が高まる計算です。食べすぎると逆にパフォーマンスが下がるので注意。

 

私が愛用のブラックチョコです。ポリフェノールが豊富で認知能力や集中力が高まり、ストレスにも強くなります。甘さは全く無く苦いですので好みが分かれると思います。 

 

苦いのが苦手な人用です。ある程度甘くてカカオも72%と、集中力を高める効果は期待できます。食べやすいので他人にも勧めやすいですよ。 

 

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今回は以上です。食事は集中力や注意力のパフォーマンスに直結しますので、賢くセルフマネジメントしていってください。

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