「赤身肉はがんの原因になる」は本当か。
<最新研究で覆った赤身肉の発がん性>
さっそくですが
私は油の乗ったステーキよりは
赤身の肉の方が好きなのですが、皆様はどうでしょうか?
赤身の肉って油の乗った肉と違い、
ずっと美味しく食べ続けられる気がするんですよね。
調理法も結構自由が効くのも素敵なところです。
さて今回は
「赤身の肉は発がん性がある」
という論説が正しいのかというお話です。
注意点としては
赤身肉とは牛と豚の肉であり、
鳥や魚は今回の話に含まれませんので安心してくだだい。
これもともと
世界保健機関(WHO)が
『赤身肉と加工肉は「がんの原因」』
と挙げたところから始まっています。
今回はこの発表が
最新の研究で覆った
というものです。
関連する論文もチェックしながら見ていきましょう。
<WHOの研究報告>
こちらがそもそもの元となる研究
https://www.iarc.fr/wp-content/uploads/2018/07/pr240_E.pdf
これは800を超える過去の論文からのレビュー研究であり、
・赤身肉を1日100グラム食べると結腸直腸がんのリスクが17%増える
・加工肉を1日50グラム食べると結腸直腸がんのリスクが18%増える
・特に加工肉は発がん性が確実に認められる
という内容でした。
ちなみに
・結腸直腸がん以外のがんについては示唆していない
ということも頭に入れておきましょう。
今回の話とは外れますが、
現在の科学としては
加工肉が発がんリスクを高めるという報告
はいくつか存在しています。
このリスクを下げる方法としては
こちらの研究で
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15550456
「 緑の野菜と一緒に摂取することでリスクが下がる」
とされています。
ハムやソーセージを食べるときは緑の野菜を摂るようにしましょう。
この実験ではほうれん草が使われていましたので、
冷凍庫に用意しておきたいですね。
『カットほうれん草 (冷凍)』
他にも焼いた肉の場合は
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11532863
キャベツなどのアブラナ系の野菜と一緒に食べるとリスクが減らせるとの実験もあり。
冷凍ブロッコリーも合わせて用意したいところです。
『ブロッコリー 【冷凍】』
<ダルハウジー大学の准教授率いる国際チームの研究>
今回はWHOの提言を受け、カナダのダルハウジー大学のブラッドリー・ジョンストン准教授ら14人の国際チームの研究した報告です。
研究内容はこちら
これはWHOの発表の信頼性に疑問を持ち、
専門的に徹底的に信頼できる新たなガイドラインを作成し、
過去の論文をレビューしたものです。
そしてこの論文の結論は
18歳以上の人については、
これまで通りの赤身肉・加工肉の消費を続けるべきである
というものでした。
少なくとも、
赤身肉・加工肉の摂取ががんに直結するという考えは見直されています。
この発表は結構波紋を呼んでいるようで、
色んな所で記事になっています。
https://www.theguardian.com/food/2019/sep/30/research-red-meat-poses-no-health-risk
https://www.vox.com/science-and-health/2019/10/1/20893070/beef-bacon-red-meat-health-effects
私的にも
この程度のリスクであったなら、
無理に赤身肉や加工肉を避けるのではなく、
バランスの良い食事を心掛けたほうがいい
というのが結論でしょうか。
ただ、
加工肉はメンタルにあまり良くない影響が認められてますので、
私は控えますが…
<気にせず食べよう!>
そんな訳で、
赤身肉については発がん性を恐れずに、
バランスを意識したほうが良さそうです。
勿論栄養バランスも大事ですから、
先程述べたブロッコリーに加えて
『ブルーベリー 【冷凍】』
ブルーベリーなんかも一緒に摂取すると発がん性リスクを下げる上に
体内の炎症も抑えられるとのことなので、
こういったものを切らさないようにしておきたいですね。
皆さんも赤身の肉を食べて健康な食生活を送ってください。