いつまでたっても借金が返済できない理由【借金と脳機能の関係】
<借金の心理学>
皆さんはローンやリボ払いで物を買うことはありますか?
私は一切やらないようにしていますが、
友人の中にはローンで家を買ったという人もいて、
ローンに関しては結構色んな人が抵抗なく使っている気がします。
今回メンタリストDaiGoさんが『借金の心理学~なぜ返済はなくならないのか』について紹介していました。
内容的には
借金をすると頭が悪くなる
というお話ですね。
動画後半で、今まであれだけ持ち上げていたN国党に手のひらを返すのは流石に品がなさすぎるとは思いましたのでリンクは張らないことにしました。
せっかくなので借金に関係する研究を含めて私も調べてみたので取り上げます。
パレオな男のブログが大変参考になりました。
貧乏な人がなかなか貧乏から抜け出せないロジックがよく分かって、
昔読んだ貧困漫画を思い出しました。
<チャリティ団体の行った研究>
『貧困の中断と行動科学』
機関:Ideas42という団体の研究
70人以上の研究科
対象:低収入に悩む200人のシンガポール人
内容:
①対象者に以下のテストを行う
・認知テスト(頭の回転を測る)
・不安レベルテスト(ストレスを測る)
・金銭的判断力テスト(未来の利を取れるかのチェック)
②その後、借金をチャリティー団体が全額返済する。
③お金の悩みを無くしてから再度テストして値がどう変わったか調べる。
②で本当に借金を返済してあげてるのが面白い研究ですね。
チャリティ団体ならではの研究と言えそうです。
結果:
・認知テストによるエラー率
17%→4%
・不安レベル
73%→53%
・金銭的判断力テストで目の前の欲求に惑わされる人の割合
44%→33%
金銭的不安が取り除かれただけで、
認知レベルが上がり
未来を考えて計画的な投資ができるようになった
というわけですね。
借金があるだけで、
これだけのハンディキャップを背負って生活しているということになります。
それを踏まえた上で、
エビデンスは低めですが参考になりそうな研究を3つ紹介しておきます。
<お金がないと肥満になる!?>
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.4278/ajhp.22.6.400
『負債と健康リスク』
機関:ミネソタ大学
対象:3206人の学生
内容:アンケート調査
結果:借金が1000ドル(約11万)を超えている人ほど
・肥満が多い
・運動不足
の傾向がある
この研究では因果関係をケアしていませんが、
貧困と肥満(お菓子やジャンクフード)を結びつける研究は数多く出ています。
<金欠だとタバコやお酒にはまる?>
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1360-0443.2009.02599.x
『財政的ストレスのある喫煙者』
4984人の喫煙者を対象にしたこちらの研究では、
借金が多い人喫煙者ほど
禁煙したいけど成功できていない
ということが発表されています。
ニューヨークの研究では、
「収入が減るごとに飲酒と煙草の量が増加する。」
みたいな報告もあるようです。
<お金がないと睡眠不足になる?>
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0301051107001846
『経済的負担と晩年の睡眠継続障害の相関』
機関:ピッツバーグ大学
発表:2008年
対象:75人の高齢者
ここでも経済的ストレスと睡眠の質の低下は相関していました。
<まとめ>
1.お金を借りる
2.借金のプレッシャーで脳機能が低下
3.お金を稼ぎにくくなる
4.更に金欠になる
5.お金を借りる
6.さらにプレッシャーが大きくなる
というわけで
貧乏は悪循環するということ
借金が無くならない理由
がよく分かりました。
ただ注意点としては
危険なのは借金より欠乏感
ということです。
金銭的プレッシャーを感じないように振る舞えばいいのですね。
借金をするときは
自分の返済能力や負担のない範囲をしっかりと算出
しておくとよいでしょう。
他にも
・他人と自分の収入を比較しない
・自分が暮らせる最低限のコストを知っておく
なども、
金銭的プレッシャーを感じない生き方をするのに必要です。
余談ですが
今回はお金の欠乏感の話でしたが、
時間に対する欠乏感も危険だったりします。
機会があれば取り上げてみたいですね。
メンタリストDaiGoさんおすすめの1冊がこちら