失敗する計画の立て方【準備の仕方と目標達成】
科学的に正しい計画の立て方
皆さんは新年の目標なんかを立てる方ですか?
今回は
目標を達成するための計画の立て方
のお話です。
この辺りはメンタリストDaiGoさんの本や放送が大変に参考になりました。
私なりに学んで実践してみたことを踏まえて紹介していきます。
<間違った準備の仕方>
こういった内容は心理学者リチャードワイズマン博士の得意分野ですね。
2014年に目標達成に関する調査がされています。
これは人々が計画を立てるときによくやる10の方法について調べたものです。
試しに、
あなたが目標達成までの計画をたてるとき、
当てはまるものを全てチェックしてみましょう。
そしてチェックした番号だけでいいのでメモしておいてください。
【あなたがやっている準備の仕方はどれ?】
①ステップ形式(1つずつ筋道を立てて)で準備する。
②同じような目標を達成した人を参考にして計画を立てている。
③目標を立てたら誰かに自分の計画を話す。
④計画通りにならなかった場合のマイナス面を想像する。
⑤計画通りになった場合のプラス面を想像する。
⑥ネガティブな思考を押さえ付ける。
⑦目標に近づくたびに自分にご褒美を設定する。
⑧意志の力に頼りに計画する。
⑨目標への進展状況を記録する。
⑩目標達成したら自分の人生が変わると想像する
さて、
自分に当てはまるものはチェックできましたか?
ワイズマン博士はこれらの10個の準備方法について、
1年間の追跡調査を行い、
目標達成率との関係を調べました。
その結果
偶数番号の戦略
を選んだ場合は全て、
目標達成率が低くなる
事が分かりました!
達成率の平均値は10%!
恐ろしいですね。
ではどうしてそんなことが起きてくるのでしょうか?
ここからは、
間違った準備の仕方をした場合に陥りがちな
落とし穴についてみていきましょう。
目標達成率が下がってしまう原因
https://www.dhbr.net/articles/-/2191
ハーバード・ビジネス・スクールが2009年に調べた研究では、
目標設定者が陥りやすいミスについて4つのパターンが報告されました。
1.明確なゴールを設定しすぎている
はっきりと目指す目標が分かることは大切ですが、
あまりにも細かく具体的なゴールを設定しすぎた場合、
状況の変化に対応しきれなくなってモチベーションが低下するというもの。
目標に向かって行動している途中で、
もっと効果的な方法が見つかったり、
目的の前提条件が変化したりすることはよくあります。
分かりやすい目標(例:ブログ読者1000人)は大事ですが、
その奥にある目的(健康と快適に関する知識を共有したい)を忘れないようにして、
柔軟性を持たせることが大切ですね。
2.複数の目標を設定している
これは結構多くの人がありがちなパターンらしいです。
目標を複数設定しすぎると、
簡単なところから手を付けて、
大事なところに手が届かなくなります。
細かくても目標は3個以内、
どんなに多くても10個以内がいいとされています。
私も1日のノルマは2~3個に抑えています。
3.ショートターミニズム(成功者のジレンマ)に陥ってしまう
これはDaiGoさんの動画で知りました。
一つ目標を達成したときに、それに満足して
やる気をなくしてしまう現象のことです。
これに陥ると、そこから工夫しなくなるため、結果的には落ちていきます。
これを防ぐための方法としては、
短期目標が達成された瞬間、
長期目標に目を向け、
新たな短期目標を設定することです。
4.ゴールを厳しくしすぎている
目標達成を阻害する最も大きな落とし穴に
『どうにでもなれ効果』
というものがあります。
これはトロント大学の心理学者でダイエット研究者のジャネット・ポリヴィとC・ピーター・ハーマンが使い始めた言葉で
一度計画が崩れると後はどうでも良くなってしまう効果
のこと。
当然ですがダイエットなどでよく見られます。
特に範囲の狭い計画を立てる時にありがちで、
「8:00~9:00の間にトレーニングする」
という目標の場合、9時をすぎるともうどうでも良くなってしまうわけです。
こういうのは
「朝起きたらまずトレーニングをする」
とか
「1日に◯分はトレーニングする」
など、
柔軟性を持たせてくと防ぐことが出来ますね。
何が大切なのかという目的をはっきりさせること
そして、
柔軟性を持たせることで回避しやすくなります。
自分の目標を人に語るときの注意
先程の『③目標を立てたら誰かに自分の計画を話す。』
いわゆるパブリックコミットメント
は目標達成に有効とされていますが、
実はここには落とし穴があります。
すなわち、
目標を話したことで満足してしまって、
行動が伴わなくなる場合
です。
『私、ダイエットしてるの!』
や
『俺は有名ミュージシャンになる!』
などといつも言ってる人が、
全く成果を出していない
理由の多くがこれです。
目標達成率を下げてしまう似た原因として、
先程の『⑤計画通りになった場合のプラス面を想像する。』すなわち、
ポジティブな未来の自己イメージの効果が報告されています。
過去に基づいたポジティブな期待は、
モチベーションを上げてくれるが…
根拠のないポジティブな空想は、
かえってモチベーションを下げてしまうというものです。
ではどうすればいいのか?
簡単です
他の人に自分の目標を話すときには、
目標と共に、それを達成するための目標も話すようにしましょう。
「健康に気を使ってるから毎日◯時間歩くようにしている」
とか
「免疫力を上げるためにプチ断食してるから、昼の2時まではご飯を食べないんだ」
などです。
これを知ってから実践したところ、
目標に結びつくための行動を取りやすくなったんですよね。
来年も使っていきたいテクニックです。
目標のための目的が分かるものだと尚良いですね。
周りも理解者になって協力してくれるのでお得です。
本当のパブリックコミットメントとは
目標&行動を同時に発信することなんですね!
今回は以上です。
みなさんも失敗する計画の立て方に気をつけてください。
今回は避けるべき計画の立て方を紹介しましたので、
近うちにオススメの計画の立て方も取り上げてみたいですね。