自分の印象をコッソリとよくする方法【嫌われない自慢話の仕方】
自分の印象を良くするにはどうすればいいかという話をしていますと、
第一印象が非常に大事
ということはよく聞きますね。
コーネル大学の研究でも、
「一度ついた印象を覆すのは非常に困難」
という結果が出ています。
しかし今回は、
初対面は終わってしまったけど
・自分の評価を上げたい!
・嫌味にならずにアプローチしたい!
という相手に対して
・すごい人と思われるには
・嫌味なく自慢話をするには
について取り上げたいと思います。
やっぱり見た目は大事
第一印象は大事ですがその後何度も顔を合わせるわけですから、
見た目や振る舞いを変えていくのに越したことはありません。
ResearchDigestに種類別の印象の違いの記事があったため、
こちらを参考に見た目や振る舞いを今からでも修正しておきましょう。
・相手の目を見て話すと知的に見える
・速く話す人は有能そうに見える
・良い服を着ている人は成功者に見られる
・安くても実用的な靴を履いたほうが印象は良くなる
・複数のピアスがある人は知能が低いと思われる
・多くのタトゥーがある人はいやらしい人と思われる
・ゆっくりと広い歩幅で歩く人は信頼できる人と見なされる
・握手をする人は良心的な人と思われる
動きやすい靴にちゃんとした服
速く話してゆっくり歩く…
全てをやる必要はありませんが、
自分の印象をどんなふうに持っていきたいかで意識してみると良いでしょう。
恋愛に限って言えば、
https://psycnet.apa.org/record/2014-08116-001
『顔や金と結婚観』
テキサス大学の研究で顔の良さやお金の有無によるアドバンテージは3ヶ月でなくなるそうなので、粘り強く攻めることが大切です。
ネゴシエーターが使っている技術
それでは具体的な方法ですが、
まずはネゴシエーター(交渉人)が相手と交渉を成功させるために実際にやっている訓練についてお話します。
「自分の印象をよくしたいだけなのに、なぜそんな訓練の話を?」
と思われるでしょうが、相手の印象を操作しようと思うなら、
基本的な人間関係ができていなければいけないのです。
まずは相手に信頼されるための前段階として抑えておきましょう。
<交渉成功のための5段階>
FBIからも公開されています。
1.傾聴
自分の話を聞いていると思わせる
2.共感
相手の論理や心情を汲み取る
3.ラポール(お返し)
相手にも自分のことを理解しようと思わせる
4.影響
相手の信頼を得てお互いの問題解決への方法を探す
5.交渉が可能
なんとなくイメージはできますね。
では、
この中で一番難しいのは何か分かりますか?
少し考えてみてください
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それは最初の
傾聴(自分の話を聞いていると思わせる)
です。
これがしっかり出来るか出来ないかで、
信頼関係の結びやすさが全く違うんです。
<信頼をえるための傾聴テクニック>
細かいことですが、
ただ話を聞くのではなく
・相手に話させる
という所がポイントです。
傾聴の基本テクニック
1.口出し・反論・評価は禁止
2.短く定期的にタイミングよく頷く
3.コンパクトにまとめて返す
✕「要するに〇〇ってことですよね?」←決めつけてはいけない。
◯「〇〇ってことで合ってますか?」←相手は具体的な話を出しやすい。
4.手短な質問を繰り返して相手に聞いていることをアピールする
相手が喋りたそうなところを聞く。
相手の質問して欲しいシグナルを見逃さない。
う~ん
基本的なこととは言いえ、全てを徹底するのは大変そうです。
傾聴の応用テクニック
1.オープンクエッションを使う
イエス・ノーで答えられない質問をする
2.間を作る
人間は喋り続けるのは辛い、上手く間を作ってあげる。
質問やまとめを入れて、間を作ってあげる。
3.短い相づちをちょいちょい入れる
相手がこっちを見た瞬間に相槌を打とう。
人間は同意を求めたい時に相手の顔を見る。
4.相手が最後に言ったフレーズを繰り返す
相手の記憶に一番残っているのが最後に言ったことであるため
5.感情に言葉をつける
相手が感じた感情を具体的な言葉で伝える。
以上です。
ちなみにこういった交渉テクニックについて詳しく知りたい人は、
そういった書籍が出ているので読んでみても面白いかもしれません。
そして
このテクニックの凄いところは
誰に対しても有効に使えるところです。
どんな相手に対しても、初対面であっても
「この人は信用できる」と思わせることが可能になります。
この段階になって初めて、
嫌味なく 自分の印象をよくするテクニック
が使えるようになるわけです。
自慢に関する大掛かりな研究
自慢話に関して面白い報告をしてくれたのが
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S002210311400198X
『セルフプロモーションの有効性』
2015年ミシガン大学レビュー論文です。
アダム・グラント博士の研究で、
なんと過去30年に渡る自慢に関する研究を調べたものです。
この研究では、どんな自慢(アピール)が有効なのかというポイントが示されています。
1.相手の集中出来ていない時に自慢する
集中力が落ちている時に自慢を聞かせたほうが、効果的だという結果です。
片手間だったり疲れていたり…人間は集中力が落ちているときほどネガティブな情報を忘れやすくなるんです。
実験では、自慢話の中にある誇張表現や矛盾に気づけなくなったとのこと。
相手のコンディションに注意を払ってタイミングを考えましょう。
2.自慢話を他の人の口から聞くようにしむける
自慢話は他の人の口から聞いた方が遥かに効果的です。
このため有効なのは
自分も他の人を積極的に褒めるようにすること
1.自分も褒めてもらえるようになる
2.凄い人と繋がりがあるような印象になる
3.「こいつに言うと皆に広めてくれる」と思わせることが出来る。
→「あの人はわかってる人」と思わせることが出来る
ネゴシエーターに学んだ交渉のテクニックを使って、
お互いに褒め合える関係づくりをしておきましょう。
3.過去の自分と比べる自己改善系自慢
自分から自慢話をする場合は他人と比べる自慢ではなく、過去の自分と比べての自慢をしましょう。
「〇〇に比べて俺は〇〇円も稼いでる」では、完全に嫌味な自慢ですが
「昔は〇〇しか稼げず、とても大変だったけど、今は皆のおかげで〇〇にまですることが出来た。でもまだまだだからもっと前に進んでいきたい」
みたいな流れだと、皆も応援したくなります。
自分の自慢をする時は、
過去と比べて今までの道のりを話すようにしましょう。
<恋愛・友情・人脈づくりに使える>
今回は嫌味にならないように自分の評価を上げる方法をお伝えしました。
後半の内容はメンタリストDaiGoさんの人脈作りの本を参考にしています。
今回のテクニックを人脈作りに活かしていきたい方はぜひご覧ください。