色違いの果物や野菜の栄養価【美肌食品】
<ゴールデンキウイの栄養>
以前美肌食品(スキンケアフード)の話の中で、
「キウイフルーツならビタミンCの豊富なゴールデンキウイがいいよ」
という話をしました。
ちょうど最近似たような話題を見かけたので、
今回は色違いの野菜や果物について取り上げてみようと思います。
同じような名前でもその味が違うように、
栄養価も変わってくるので、
頭に入れておくとちょっとした時に使えるかもしれません。
<キウイとゴールデンキウイ>
暑い季節に食べたくなる果物にキウイフルーツが挙げられますが、
昨今では年中スーパーで購入できます。
そのまま食べてもおいしいですが、
タンパク質分解酵素である「アクチニジン」が含まれているため、
肉料理に加えることで肉が柔らかくすることが出来ます。
なんていう研究報告も出ていまして、
愛用している人も多いですね。
グリーンキウイとゴーレデンキウイの違いは品種の違いです。
甘い印象のあるゴールデンキウイですが、
糖度は実はそこまで変わりません。
違いが大きいのはビタミンCと食物繊維です。
1個あたりのビタミンC
緑…81mg
金…161mg
1個あたりの食物繊維
緑…3.0g
金…1.4g
美肌効果ならゴールデンキウイ
整腸効果ならグリーンキウイ
を選ぶといいでしょう。
<グレープフルーツ>
グレープフルーツはビタミンCを多く含み、
苦味成分にポリフェノールの一種であるナリギンが風邪予防や疲労回復効果が期待されています。
グレープフルーツにも果肉が白っぽいグレープフルーツと
果肉がピンク色のピンクグレープフルーツがあります。
こちらの品種の違いですが、成分が結構違っていて、
片方だけにアレルギーが出るなんて人もいたりします。
とはいえ柑橘系は類似の品種が多いため、
違いをはっきり知っておくことは難しいかもしれません。
また、一部の薬と一緒に摂取すると副作用が起こる可能性があるので、
病院から薬をもらったときは気にしておく必要があります。
<メロン>
メロンも果肉の色で2種類に分けられますね。
夕張メロンなどのオレンジ色の果肉のものと、
黄緑色の果肉のものがあります。
この2つも品種の違いと考えられており、
オレンジの果肉のものはβカロテンを多く含んでいます。
夕張メロンって美容効果もあったんですね。
<ピーマンと赤ピーマン>
身近な色違い野菜といえばピーマンが挙げられるでしょう。
実は赤ピーマンと緑ピーマン(青ピーマン)は品種が同じです。
実がまだ熟れていない時期に収穫してそのまま店頭に並ぶのが緑ピーマン
実が熟してから店頭に並ぶものが赤ピーマンです。
品種によってはこの中間の黄ピーマンなんてのもありますね。
緑ピーマンは開花から2週間ほどの未熟な実を収穫しますが、
赤ピーマンは開花から2ヶ月以上かけて完熟させるので、
当然コストが高くなり、日持ちもしなくなります。
スーパーで緑ピーマンのほうがよく見かけるのはこのためですね。
そんな訳でお高い赤ピーマンですが、
その成分は非常に優秀です。
赤ピーマンは緑ピーマンに比べて
・ビタミンC 約2倍
・ビタミンE 約5倍
・カロテン 約2倍
という圧倒的な栄養価を誇っています。
お子さんがピーマン嫌いで悩んでいるという方は、
赤ピーマンを料理に使ってみてはどうでしょう?
生物としては「未成熟」な「苦い」実を食べて、
抵抗を感じるのは非常に健全な反応であるといえますからね。
一応緑ピーマンには「ピラジン」という血液をサラサラにすると言われる成分が含まれているので、大人は緑ピーマンも食べたほうがいいと言われています。
<雑談>
ピーマンに関しては、本来まだ成熟していない状態の実を「緑ピーマン」として売っています。
これは殆ど売る側の都合で
・収穫量
・保存期間
が緑ピーマンの方が圧倒的効率がいいんですよね。
でも基本的にはあんな苦い状態の実をパクパク食べるのはあまり普通の食文化とは言えないでしょう。
お子さんのピーマン嫌いに関しては大人はもっと寛容であっていいと思います。
<まとめ>
・美肌効果ならゴールデンキウイ
・整腸効果ならグリーンキウイ
・緑ピーマンが苦手な人にはぜひ赤ピーマンを!
今回は以上です。
スーパーなどで色違いの野菜や果物が並んでいた場合は、
栄養価の違いに目をつけて選んでみるのもいいでしょう。