集中時間をアップさせる動画
<動画を見るだけ!?>
今回はライトな話。
手軽に集中力を回復させる方法です。
集中力の話は定期的に取り上げてますが、
先日メンタリストDaiGoさんが面白い論文を紹介されていたので取り上げます。
内容としては特定の刺激が脳に与える影響を調べたもので、
「ある動画を見れば簡単に集中力がアップするんじゃないの?」
という提案でした。
この記事から分かること【目安時間2~3分】
・集中時間が伸びる動画とは?
・脳の中で何が起きているのか
・具体的な活用方法
<意志力をアップして集中時間を2倍に!>
機関:ニューサウスウェールズ大学
発表:2014年
対象:70人の学生
内容:
・論文の中のEの文字にすべてチェックをいれる作業をさせ、意志力を削り取る。
・2つのグループに別々の動画を見せる
①映画「ミスター・ビーン」のワンシーン
②イルカが泳ぐ穏やかなシーン
・その後同じ作業に取り組ませたところ、①のグループは作業に取り組む時間が2倍も長かった。
お笑い動画を見ることで集中時間が上がった
という研究でした。
笑いがストレスを和らげてくれることなどは知られていますが、
笑いが作業の永続性を高めてくれるという画期的な報告です。
<笑いによって脳に何が起きているのか>
笑いが脳に与える影響を、
脳波を測って調べた研究があります。
機関:ローマ・リンダ大学
発表:2014年
対象:31人の学生
内容:学生たちに「面白いビデオ」「悲惨なビデオ」「スピリチュアルなビデオ」の3種類を見せて脳波を測定したもの
結果:
大笑いしているときの人の脳はガンマ波を発しており、脳全体が共鳴している状態が観測された。これはいわゆるスポーツ選手や修行僧が「ゾーン」に入っている状態と同じで、満足感・思考力・集中力の改善に深く関係してくる。
以前に瞑想によってストレス耐性や集中力が身につくという話をしましたが、
笑っているときの人間の脳は、
深く瞑想しているときの状態と同じなっている
ということですね。
笑いが瞑想の代わりになると決めつける事はできませんが、
少なくともこのような笑いの力を認めておく必要はありそうです。
<具体的な活用方法>
現代ではおバカな動画やお笑い動画はYoutubeなどで検索すれば簡単に見ることが出来ます。
今回の研究は
笑いが作業の永続性を高めてくれる
という研究なので、
長い時間集中したいタイミングや、
集中時間が短くなってきたタイミングで
2~3分のお笑い動画を見る
というのを試してみてはいかがでしょう。
例えば集中力が下がる午後の時間帯だったら、
昼休みが明ける直前にお笑い動画を見てから仕事に戻る
などしてみるといいかもしれません。
せっかく手軽に動画が見られる時代に生きているので、
笑いを活用して仕事の効率を上げてみてください。