悲観主義者の方が人生に成功する理由

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<ネガティブな人ほど成功する?>

現代は「前向きになれる方法」みたいな本が流行ったり、

楽観的に生きるためのセミナーなんかも繁盛しています。

実際に楽観主義な人は寿命が平均10%ほど長くなるといった報告もされていて、

楽観的に生きることのメリットは様々な場面で聞かれます。

 

そのようにして、

世間的には物事を悲観的に捉えることは良くないとされていますね。

しかし科学の世界では、悲観主義者(ネガティブな人)の方が、

社会的に大きな成功を収める可能性が高いことが知られています。

楽観主義者にも悲観主義者にも、

それぞれメリットデメリットがあるんですよね。

 

そんな訳で今回はライトテーマとして

悲観主義者のメリット

に関しての報告を取り上げます。

 

<シェフィールド大学の報告>

今回の報告者は心理学者Fuschia Sirois

『悲観論者であることの驚くべき利点』

発表:2018年

これは

防衛的悲観主義者

と呼ばれる悲観主義者が多くのメリットを享受しているという報告です。

 

①失敗が少ない

防衛的悲観主義者は単に悲観的な予想を立てるだけではなく、

想定される悪い結果を予想し、それを回避するために行動する人達です。

「面接で失敗しないために練習しよう」

「遅刻しないために早めに出発しよう」

などが彼らの行動であり、

結果的に大きな失敗を起こすことが殆どなく、

物事をうまく運ぶことになります。

 

②ネガティブな感情でパフォーマンスが向上する

2008年に行われたパズル実験では、防衛的悲観主義者の人はネガティブな気分になるように促された際、それを自分のパフォーマンスを向上させる動機づけとすることが出来ていたようです。

「失敗するかもしれない」

「難しいかもしれない」

という感情を、

問題解決のための手段を工夫したり努力したりするための動機づけにしたことで、

ネガティブな感情を力に変える技術があると考えられます。

 

③自尊心が高まる

一般的に悲観主義者は自尊心が低いと考えられていますが、

2007年の研究では防衛的悲観主義者の自尊心は他の悲観主義者に比べて遥かに高く、楽観主義者と同程度の自尊心を持っていることが報告されました。

研究者たちは「悪い結果を予想し、それを回避し続けてきたため自尊心を高めていったのだろうと」考えています。

 

<ネガティブな見方を力に変えよう>

ここまでで分かるように、

悲観主義者であっても、

自分の悲観的な見方を、

適切な行動のための動機にすることで、

多くのメリットを享受できます。

 

「多くの悲観主義者は不安に対処する方法として、嫌なことを考えることを避けがちだが、防衛的悲観主義者は不安に対処するためにあえて嫌なことを考える。この点が、防衛的悲観主義者が高いパフォーマンスを発揮する理由であり、全ての悲観主義が悪いわけではない。」とSirois氏は主張しています。

 

今回は以上です。

ネガティブは武器になる!

ということを知っておくだけでも、

悲観主義者の持つ多くのメリットを手に入れるヒントになると思いますよ!

 

 

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