生産性を高めるスマホとの付き合い方3ポイント
<スマホと仕事の効率>
このブログでは
「手近なところにスマホを置くと集中力が下がる」
「気分転換にスマホを使うのは効率が下がる」
みたいな研究を紹介してきました。実際にスマホは私達の生活に欠かせないツールになっているため、賢い使いかたをしたいですね。
さて今回のテーマですが、海外科学系メディアの『Inverse』が科学的な論文を元に、生産性を高めるスマホの使いかたについて3つのポイントが有ると発表したため、取り上げてみます。
<Inverseの記事>
『生産性向上のための、科学的に裏打ちされたスマートフォンの3つのヒント』
米メディアeMarketerによると2019年のアメリカ成人は平均で1日に4時間近くをスマートフォンを使って過ごしているそうです。そして作業のじゃまにならない使いかたをすれば、仕事の生産性も高まるとしています。
1.メールなどはまとめてチェック&返信
多くの研究により、業務中の無関係なメールで作業を中断された場合、人間のストレスレベルは上がり、集中力やパフォーマンスが低下することが示されています。ここではメールのチェックや処理(返信など)は一括で処理するべきだとされました。
オススメとしては
・メールのチェック時間を決めておく
・緊急性の低い連絡以外は決めた時間にまとめて返信する
・1回のメールチェックなどにかける時間を減らすために、受信設定やブックマークの整理をしておく
などの手立てをしておきましょう。他人の行動やペースに振り回されることは思っている以上に私達のパフォーマンスを奪っていきます。
興味深い結果として、業務に関係のあるメールの場合はストレスレベルは高まるものの、仕事自体のパフォーマンスや集中力は低下しなかったようです。業務内容によっては臨機応変なルール作りをしていきたいですね。分かっていてもやっていない人は多いんじゃないでしょうか?
2.休憩時間にスマホを活用
ここでは8時間労働者に数回小休憩をとらせて、その間スマホで簡単なゲームやSNSのチェックをさせたという実験が紹介されました。作業員達のストレスは緩和され、幸福度は高まったようです。ここで推奨されているのは数分間だけで終わる簡単なゲームや、SNSの短時間のチェックです。
個人的にはこの説明では不十分な点が多い気がしますが、
・短期間で完結する性質のものであること
・作業内容と違った刺激になるもの
であれば、小休憩にスマホを活用することは有効だと思います。とはいえスマホを使った休憩時間の過ごし方は、仕事の効率を下げてしまうケースもありますので、興味のある方は以前の記事をどうぞ。
3.夜間の使用を下げる
ミシガン州立大学の研究によると、21時以降も仕事の用事でスマートフォンを使用していた人は、翌日の仕事で疲れやすく、作業にも身が入っていなかったとのこと。ポイントとしてはPCやタブレットよりもスマホの悪影響は強かったことですね。
記事ではブルーライトが脳内物質メラトニンの分泌に与える影響を解説していて、夜間のスマホの使用を控えるように提案しています。
これはスマホのブルーライトの効果もあるでしょうが、視覚的に強い刺激が寝る直前まで受けているため、睡眠の質が低下してしまっていることが原因と考えられそうです。興味のある方はこちらをどうぞ
<まとめ>
・メールなどはまとめて処理
・休憩時間に短時間の使用
・夜9時以降は画面を見ない
全てを実行するのはハードルが高いかもしれませんが、ルールを決めて段階的にやってみては如何でしょうか。生産性の高まりを実感できれば、モチベーションも上がると思いますよ。