イヤホンと聴覚障害のリスク【WHOからの声明も合わせて】
<ヘッドホンで難聴になる?>
通勤通学中やウォーキング中、トレーニング中にイヤホンやヘッドホンを装着して音楽やラジオを楽しんでいる人は多いと思います。最近ではオーディオブックなどもあり、移動しながらでもヘッドホンを使って学習しようという風潮もあります。このブログでもイヤホン&ヘッドホンの活用は勧めてきました。
しかし、「ヘッドホンは聴覚に永続的な被害を与える可能性がある」として、オーストラリアの研究機関が「耳を傷めないためのヘッドホンの使いかた」について発表していましたので取り上げます。特にパンデミックの間に子供に聴覚的障害が残らないようにするためのガイドラインですが、大人にとっても重要なことですよ!
<ヘッドホンの正しい使い方>
『パンデミックの間にヘッドホンをもっと使っていますか?耳を保護する方法』
今回の報告を行ったのは、メルボルン大学のピーター・カリュー氏とマードック児童研究所のヴァレリー・ソン氏です。報告されたのは世界各国の子供たちの難聴などの聴覚障害とヘッドホン・イヤホン使用の実態です。特に子供の場合は大人よりも自覚症状が異なるため、気づかないうちに聴覚に大きなダメージを負ってしまうようです。
難聴になるほどのヘッドホンの使用の基準として大切なのが音量の大きさと連続時間だそうです。アメリカの疾病予防センターによると8.5デシベルの音量であれば、8時間まで連続的に続いても問題ないとされますが、これがわずか3デシベル増加するだけで音の持つエネルギー量が倍になるため、許容時間は4時間になってしまうとのこと。
今回出されたガイドラインとしては
・ノイズキャンセリング機能がついているものを推奨する
・連続して大きな音を聴く状況を避ける
・大きな音を聴いた後は耳を休ませる
ということが言われました。
<ノイズキャンセリングイヤホンが推奨される理由>
「ノイズキャンセリング機能がどう関係するの?」という点はWHO(世界保健機関)からも声明が出ていますね。ついでなのでちょっと見ておきましょう。
これによると推奨されるのは
・個々にフィットした形のもの
・ノイズキャンセリング機能を持ったもの
音を外に漏らさず外界からの音をシャットダウンしてくれるので、低音量でも音を聴き取ることが出来るようになるようです。音量が自然に大きくなってしまうことを防いでくれるんですね。WHOでは「特に電車や飛行機などでオーディオデバイスを頻繁に使う人はノイズキャンセリング機能を持ったものの購入を検討すべきだ」としています。
私達の生活を便利にしてくれるアイテムですが、長期的な障害が残ってしまうのは困りもの…電車通勤の方なんかは次回のイヤホン購入時にはノイズキャンセリング機能を持ったものを選ぶべきでしょう。特に音楽を聴いていないときでもノイズキャンセリングイヤホンなどをつけると外からの騒音が消えるので、ストレスマネジメントにもなってお得です。
私のオススメはメンタリストDaiGoさんも愛用しているこちら。日頃どれだけ騒音にさらされているのか実感できますよ(笑)持っていない人は次回買い替え時には検討してみても良いかも!
こちらもDaiGoさんが以前おすすめされていたソニーのノイズキャンセリングイヤホン。性能は十分!アップルのイヤホンが耳にフィットしない人はこちらもいいかも
<まとめ>
・耳を休める時間を作る
・ノイズキャンセリングは重要
・できるだけ小さな音量で聴く
低音量なら8時間まで許容、つまり移動中ぐらいならずっとつけていても大丈夫ですが、大音量になると許容時間は激減してしまいます。聴覚の低下は思考力の低下に繋がるという研究もありますし、健康的にオーディオ媒体を使っていきたいですね。