貧乏から抜け出すのに重要な要素
<貧乏から抜け出すために大切なこと>
このブログでは金銭的な話はあまりしないのですが、お金のストレスが様々な健康被害を起こすことは知られていますので、たまに取り上げるようにしています。今回のネタ元はメンタリストDaiGoさんの動画です。
貧乏から抜け出すために大事なのはなんなのか?
というテーマですが、なかなか興味深かったです。「沢山のお金を儲けるために必要なスキル」みたいな話ではなくて、貧乏でお金に困っているという生活から抜け出すのに必要な要素は何かという話ですのであしからず。貧乏な人がより貧乏から抜け出せなる負のスパイラルについては以前にお話しましたね。
貧乏脱出に必要なものを考えた時、一般的には「教育が大事」という人が多いと思います。そしてこれはある意味正しいんですね。歴史的に見ても教育にコストを割いた国では全体的な生活水準が向上しています。しかし、個々人が貧乏から脱出しようとした場合、「教育以上に大切なものがあるかも!」というのが今回の話です。
<貧困の原因を調べた大規模調査>
もともと貧困になる原因が何なのかを調べるという大掛かりな調査はハーバード大学が国の指示で大規模な調査を行っています。
1980年以降に生まれた男女4000万人分の膨大なデータを使った分析で、子供が成長した後に収入を左右する要素を調べたものです。この研究によって分かったことは住んでいる地域の重要性でした。家が貧乏であっても生まれ育つ地域によっては貧乏から脱却できる可能性が上がるようです。
貧乏な人が住む地域に住む人はより貧乏になるという負のスパイラルも含め、どの地域に住むかというのは非常に重要だということです。もちろん教育や友人の質、その地域の求人内容など、様々な要素はあるでしょうが。この研究で主たる要素として考えられたのが以下の点です。
・人種差別の有無
・世帯構成
・所得の不平等の割合
・学校(教育)の質
・地域の人間関係
<貧乏脱出に必要な要素を分析!>
今回の研究はハーバードの報告を受けて、カリフォルニア大学の研究チームが貧困脱出のための要素を分析したものです。
この研究では貧しい子供が大人になって高収入になるケースを調べました。その結果、貧困から抜け出すための要素として
1位:不労所得と配偶者の稼ぎ(36%)
2位:労働市場の質(31%)
3位:教育環境や職業スキル(16%)
4位:テストや学校の成績(12%)
という訳で、貧乏からの脱出に大切なのは何らかの不労所得を手に入れること&優秀な人と結婚することが一番大切というなかなかに厳しい結果になりました。同じくらい大事な要素としては、職場環境の良い仕事につくことですね。この辺りで総じて言えることは安心した環境で働けることという事ができそうです。
『学校の成績が高ければ高収入を得やすい』という論文もありますが、貧困からの脱出という点で考えると、学校の成績はそこまで大きな要素ではないというところが興味深いですね。
<ブラック職場に気をつけよう>
そんな訳で、子育ての段階では
・自分でお金を得る仕組みについて学ぶ機会
・周りと良好な人間関係を結べるように
・教育環境がよいか
といったことを意識してみるのが貧乏脱出のポイントのようです。
大人で今まさに貧乏に困っている場合は
・コストのかからない副業から始めてみる
・労働環境の悪い職場から転職する
というのが正しい選択だと言えそうですね。