脳の健康を保つ5つのちょっとした習慣【科学系ニュースサイトからの提案】
<脳の健康を保つには>
いくつになっても脳機能は若々しくありたいですね。最近科学系ニュースサイトのInverseが科学的な研究や実験によって分かった『脳の健康を保つちょっとした習慣』について報告してくれたので取り上げます。
あくまでも脳の健康に関する分野に特化したものですので、総合的な長寿&健康とは少し違った提案になっていたのが興味深かったです。ともあれ本当にちょっとしたことなので、心がけてみるのもいいでしょう。ちなみにこの記事では脳トレなどは役に立たないと結論づけています。
1.エクササイズ(歩く)
やはり軽い運動は脳にもいい影響を与えます。これはもう鉄板とも言えますね。ドイツの研究所でも、最大酸素摂取量の増加は脳の老化を予防してくれることを報告しています。激しい運動をする必要はなく、ニューメキシコハイランズ大学の研究では、ウォーキング中の足の筋肉の収縮であっても、充分に脳の血流量を高めることが分かっています。ニューロンの発達にもいい影響があるとされているため、毎日少しでも歩く習慣をつけましょう。オススメは1日に15~20分以上ですね。
雨の日でも使えるステッパーなんかもオススメです。テレビの前に置いて、観ながら運動できるようにしておきましょう。
2.お茶を飲む
これは以外に感じる方もいるかもしれませんね。シンガポール国立大学の研究では、緑茶・烏龍茶・紅茶のいずれかを週4回以上25年に渡り飲み続けた人は、そうでない人に比べて脳の各領域の接続が優位に発達していたとのこと。普段からお茶を飲んでる人の方が、脳の情報伝達がスムーズということですね。
小さな研究ですのでそこまで真に受けるのもよくないのですが、お茶が健康長寿に効果的であることは他の研究からも分かりますし、習慣づけるにはよいでしょう。私は美肌になると噂の白茶を飲んでいます。(美白の実感はまだありませんが、健康です!)
3.心血管をいたわる(禁煙)
心血管系の健康状態は脳の健康と深くつながっていることが、一卵性双生児を対象とした研究でも分かっています。 喫煙歴、肥満指数、高血圧などのスコアが良好な人ほど、脳機能も良好であるという傾向にあるので、心血管系を害すると言われるタバコは控えるのが良さそうです。
4.忘れる(情報の整理と忘却)
マギル大学のブレイク・リチャード氏は「人間の脳は貴重な情報だけを保管することで、より知的な意思決定が行えるようになる」と話しており、不要な情報はさっさと忘れてしまう方が良いようです。
もちろん、不正確な情報が入ってくることもデメリットが非常に大きいと言えるので、普段から情報の取捨選択も行っていきたいですね。SNSや動画サイトのどうでもいいニュースは頭に入れないほうが良さそうです。
5.適量の飲酒
これも少し意外ですね。特にお酒に関しては、少量であっても健康には良くないという認識が広まっているので、個人的には驚きでした。飲酒が脳卒中やがんリスクを高める話は少し前に取り上げましたね。
「飲酒は脳を老化させる」という研究もありますが、適度な量のアルコールであれば、脳にとってはメリットが大きいだろうという見解もあるようです。ロチェスター大学医療センターの研究では、『低レベルのアルコール摂取は脳の炎症を抑制する』という報告がされていました。
とはいえ飲み過ぎは厳禁です。1日あたり、ビールなら缶ビール1本、日本酒なら1合までが許容範囲と言われています。これについては個々の判断ですね。
今回は以上です。余裕がある人は脳の健康を意識した習慣づくりをしていきましょう。