コーヒーの飲み方による健康効果比較が意外な結果に!?
<正しいコーヒーの飲み方>
あなたや周りの人はどんなコーヒーを飲んでいますか?このブログではカフェインの効果に注目してコーヒーを取り上げることがよくあるのですが、このたび『コーヒーの健康効果を高める飲み方は何か?』という研究が報告されたので紹介します。
研究の内容としては、
コーヒーメーカーやフレンチプレスなどで抽出して作ったコーヒーと
フィルターを使ってハンドドリップで作ったコーヒーを比較したもの
コーヒーにこだわりを持つ人は前者を使っているイメージですが、結果はいかに…?
<コーヒーの醸造方法とその効果を調べた研究>
今回の研究はノルウェーの公衆衛生研究所とスウェーデンのヨーテボリ大学の研究者が協力して行ったものです。
【コーヒーの消費と死亡率:醸造方法は重要か?】
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/2047487320914443
対象:約50万人のノルウェーの男女(20~79歳)
期間:20年間の追跡調査
項目:健康状態・コーヒーの飲み方・コーヒーの摂取量・運動習慣や健康レベル
結果:
・コーヒーを飲んでいるグループの死亡率は飲まないグループより15%低かった
・フィルターを使って飲んでいる人はフィルターを使わずに飲んでいる人よりも死亡率が低かった(性別・年齢問わず)
・1日に1~4杯フィルターを使ってコーヒーを飲んでいる人のグループが死亡率は最も低かった
これは意外!なんとフィルターを使って淹れたコーヒーの方が高い健康効果が確認されたんですね。分かりやすく言うと
・コーヒーは健康効果が高い!
・フィルターで淹れたコーヒーは健康効果がより高い!
・1日に1~4杯飲もう
<フィルターによるメリット>
こだわっている喫茶店などはコーヒーメーカーなどでフィルターを使わずに抽出しているイメージですが、普通にフィルターでドリップしている方が、健康効果が高かったんですね…
ではなぜそんなことが起きたのかと言うと、今回研究チームはフィルターによる成分の濾過が理由ではないかと述べています。コーヒーには様々な健康効果がありますが、摂りすぎると体に良くないとされる成分も含まれています。コーヒーに含まれるカーウェオールとカフェストールという成分は、LDLコレステロールを増やす働きがあるとされています。フィルターを使うことでこれら2つの成分は数十分の一に減少するので、心疾患のリスクを抑えてくれるんですね。
【濾過したコーヒーのコレステロール上昇因子固定】
https://www.jlr.org/content/35/4/721.short
これについての研究は1995年にすでに報告されていたのですが、今回の大規模な調査によって信憑性はかなり高まったと言えるでしょう。
<注意すべきは>
そんな訳で、「繊細な味にこだわらないなら普通のドリップセットで充分」ということでした。当然フィルターを通さないことによって得られる成分もあるでしょうが、今回の調査から健康効果だけを見るなら、フィルターを使ったもののほうが優れていると言えるでしょう。
1000円ぐらいでかなり使いやすいものが買えるので、持ってない人はこれを機に揃えてみてもいいでしょう。
ただ私的に注意すべき点はコーヒー豆の質だと思っています。以前本のレビューを書いたときも言いましたが、高フェノールの浅煎りコーヒーを選ぶことで高い抗酸化作用が得られるんです。
そんな訳で私は浅煎りで有機のものを選ぶようにしています。お気に入りはこちら、爽やかな香りが美味しいです。
今回は以上です。
美味しいコーヒーを手軽に楽しんでいきましょう。