悪天候の心理学的メリット・デメリット
台風が去りましたが被災地域ではまだまだ救助活動が続いているようですね。
被災された人の気持ちに寄り添うことも大切ですが、
科学的に台風の影響を学ぶことも大切です。
本日はメンタリストDaiGoさんが、
悪天候に関する関する面白い論文を紹介していたので取り上げます。
台風19号がメンタルに与える影響とは?防災対策終わってから見てね!
<悪天候の影響調査研究>
Daigoさんが紹介されたのはこちらの研究
http://www.hbs.edu/faculty/Publication%20Files/13-005.pdf
年代:2012年
機関:ハーバード大学
内容は
悪天候が人間のパフォーマンスにどのような影響を与えるのか調べたもの。
日本のデータを使った論文はほとんどないので、これは貴重です。
1.日本の銀行データ2年半分を調べた研究
降水量が25ミリ増えるごとに貸付成約率が1.3%高くなったという結果。
悪天候だとアイデアが出やすくなり、業務成績が上がることが分かりました。
2.学生を対象とした実験
学生の記憶力・注意力・集中力のテストを行い、
悪天候下での影響を調べたもの。
結果、悪天候だとこれらの点数がアップすることが分かりました。
(余談)
アメリカ心理学会から出されてる論文なのに日本のデータがメインなの?
と思って探してみると
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2Fa0035559
『なぜ悪天候は良い生産性を意味するのか』
2014年にも引用されていました。
こちらではアメリカのオンライン労働市場でのデータも使っています。
銀行データの信頼性は高そうですね。
<台風だとなぜ集中力が上がるの?>
これについては研究者の方が
・人間は外に出たがる生き物
・常に外に行きたいという意識が働いているので普段は集中できてない
・天候が悪いとその意識がなくなるので、室内作業に集中できる
というメカニズムを発表されています。
雨が降ってる日のほうが
片付けや断捨離は進みやすい
かもしれないってことですね。
他にも
集中して何かを調べたい・勉強したい・作りたいというのには効果的です。
台風などで家から出られないときは、
ゆっくり本を読むなどして過ごすといいってことですね。
<悪天候のデメリットと対策>
DaiGoさんが挙げられていた悪天候のデメリットとしては
気分の落ち込み
などと行った精神的な影響が紹介されました。
人間は外に出て太陽の光を浴びていないと、
うつ状態になりやすいんですよね。
特にこの時期から冬にかけては
季節性のうつ病などが流行る時期です。
1日に15分から30分は外に出て、
陽の光を浴びるように心掛けましょう。
それが難しい人や、
それでもメンタルが落ち込んでしまう人には
ビタミンD系のサプリを勧められていました。
メンタリストDaiGoさんがオススメするサプリって
実はほとんどないんですが、
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0306987714003351
『季節性情動障害の多因子モデルにおけるビタミンDの効果研究』
これについてはピッツバーグ大学の論文により効果が立証されており、
DaiGoさんも
「損しないサプリ」
としてこちらを紹介されていました。
『ナウフーズ ビタミンD-3 1000IU』
ビタミンD不足によるメンタルの落ち込みに効果的ですが、
生活リズムを整えるのにも有効です。
夜勤がある人や、リズムが不規則な人にも好評なサプリですね。
また、ミネラルやカルシウムといった鉄分の代謝を促進する働きがありますので、
骨を強くし、骨粗鬆症の予防などにも使えます。
メンタリストDaiGoさんがもう一つ勧めていたのはこちら
こちらは
ビタミンDと相乗効果のあるビタミンKが含まれているもの。
豆類を沢山食べればビタミンKは摂取できますが、
あまり豆を食べないよって人にはこちらがいいようです。
<サプリの飲み方>
飲み方としては、
外に出る人は2日に1粒
あまり外に出ない&よる仕事の人は1日1粒
を目安にするといいようです。
また、
油を摂取するときに一緒に摂る
ことが大事です。
オリーブオイルを使った料理や揚げ物、
油っぽいお肉などですね。
これらと一緒にすることで効果が高まります。
冬場に気分が落ち込みやすい人は試してみるといいでしょう。