グルテンフリーとは(グルテンフリーダイエットは効果があるの?)
<グルテンフリーは意味があるの?>
最近グルテンフリーという言葉をよく聞くようになりました。
特にパンやお菓子でもグルテンフリーのものを売りにしてる事が多いですね。
グルテンフリーダイエットなんてのを勧めている方もいます。
今回は
「グルテンってどのくらい気にしたほうがいいのか」
というお話です。
ただし諸説ありますので、
気になった方はご自身でも調べられるといいと思います。
また、
その人の体質によって
グルテンの影響が大きく違う
ため、
実践して自分の体質に合うか合わないかを試してみるのがいいでしょう。
<グルテンとは>
小麦粉に含まれるグリアジンとグルテニンというタンパク質が水と結びついたものです。
これによりパンや麺のモチモチ感が味わえるわけです。
しかしこれは胃で上手く分解されず、
・胃の粘膜へ負荷をかける
・体内に吸収されて悪影響を与える
・腸に穴を開けてしまう
という…
最近の言葉でいうと
体内の炎症を起こす物質
ということですね。
このメカニズム自体は結構しっかりした研究が出ているようで
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25701700
小麦アレルギーでない被験者にグルテンを与えたところ、
・胃の痛み、胃潰瘍
・軽度のうつ症状
・集中力の低下
といった症状が出ています。
消化・代謝に負荷をかけていることで
・太ってしまう
・アレルギーが出やすくなってしまう
ことが説明されています。
また、
昨今の小麦は品種改良が進んでおり、
調理後のグルテンの量が一昔前よりも遥かに多くなってしまっているため、
「小麦を控えよう」すなわち
グルテンフリー
を勧める声が多くなっています。
<厚生労働省はなんと言ってるの?>
厚生省からはグルテンのデメリットを提唱する声明は出ていません。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/pdf/160623_pressrelease_0003.pdf
消費者庁から
グルテンフリーの表示と
小麦アレルギー向けの表示について
海外と日本で差異があるのでこれについて書かれているものがありました。
そもそもグルテンフリーは
・小麦アレルギー
・セリアック病(グルテンに過剰反応してしまう)
の人のための食事として考えられていますからね。
すなわちグルテンフリーは
「万人に効果があると
言い切ることは出来ない」
というのが公式見解と言えるでしょう。
グルテンフリーの万能性を発信する人達には注意する必要があると思います。
<グルテン過敏性はチェックできる>
グルテンに関する過敏性は人それぞれですが、
この過敏性は病院で検査することが出来ますが…
病院まで行かなくても、
食生活でチェックすることも可能です。
やり方は簡単
3週間小麦粉食品を控えるだけ
和食中心の食生活にして
パンや麺などは一切食べないように
してみてください。
これを3週間続けて
頭痛やアトピーなどの症状が改善した場合は、
グルテンの影響を疑ってみるといいでしょう。
また、
4週目に再びグルテンを摂るようになった時に
症状が復活するので実感しやすいと思います。
グルテンフリーのセミナーに行ったり、
本を読むよりもまずは自分で体感してみることをオススメします。
<グルテンフリーダイエット>
そんな訳で
・消化に悪くて
・代謝を阻害して
・体調を悪化させる
グルテンを控えることで、
ダイエットが成功した
という報告があることも納得できます。
以下の点から糖質制限ダイエットよりもおすすめと言えます。
・デメリット(リスク)が少ない
大きなリスクは報告されていません。
お米を食べれば特定の栄養素が過度に不足することもないでしょう。
・細かい計算をしなくていい
単純にパンや麺からお米中心に変えるだけですからね。
また、小麦に含まれる「グルテニン」には
中毒性があって、
食べても食べてももっと食べたくなってしまう
という作用があります。
グルテンフリーの食事をすることで、
過度なカロリー摂取が控えられるわけです。
そんな訳で試す価値は高いと思われる
グルテンフリーダイエットですが、
ダイエット効果を期待して行うというよりは、
グルテンフリーによる体調改善を実感できてから行うべき
ではないでしょうか?
3週間のグルテンフリー生活を試してみて体質や体重が改善したなら、
そういった食生活に変えていけば自ずと結果は出るでしょう。
その際のお菓子はダイエットの味方、
ナッツ系がオススメです。
<まとめ>
・グルテンフリーの効果が実感できるかどうかは人それぞれ
・特にデメリットもないので試す価値はある
・和食中心の食生活を3週間続けてみよう
という感じですね。
特に体調や体質、体重でお困りの方はまずは自分に合うかやってみるといいでしょう。
科学的な信憑性はかなり高いと言えるでしょう。
機会あれば具体的な実践方法についても取り上げてみたいですね。