格の違う栄養価!舞茸の効果(美容・ダイエットだけじゃない!)
<舞茸の栄養学>
皆さんは舞茸(マイタケ)をよく食べますか?
私は蒸したり鍋に入れたりでたまに食べる程度です。
実は舞茸は美肌食品として美容・ダイエット効果が期待できたりします。
とはいえキノコの中ではやや割高ですし、そこまで注目していませんでした。
しかし先日栄養チャンネルNobunagaさんが
「栄養以外もマイタケの薬効成分は凄い!」という放送をされていまして、
マイタケ(舞茸)最強説。抗がん作用やダイエット効果に注目!舞茸には参ったけ!【栄養チャンネル信長】
「これは押さえておくべきキノコだ!」
と思ったので取り上げます。
この記事からわかること【目安8分】
・舞茸の栄養価と美容効果
・紹介されていた薬効成分
・オススメの食べ方
<舞茸の栄養価>
舞茸はキノコの中でもかなり高い栄養価を誇ります。
数年に一度はテレビなどで特集が組まれ、
スーパーから舞茸がなくなることもしばしばです。
舞茸に含まれる有名な栄養素は以下の通り。
ナイアシン
ナイアシンはたんぱく質・脂質・炭水化物などの代謝をサポートする成分で、
ダイエット中に積極的に摂取したい栄養です。
きのこ類に多く含まれる栄養素ですが、
舞茸に含まれるナイアシンはキノコの中でもトップクラスです。
皮膚や粘膜を綺麗に保つ効果もある美肌成分です。
ビタミンB
舞茸には糖質の代謝やメンタル改善効果のあるビタミンB1や、
肌荒れ防止効果のビタミンB2などが豊富に含まれています。
<美容とダイエットにぴったり!>
他にも舞茸が美容ダイエットに勧められる理由は多いです。
低カロリーで食べごたえがある
舞茸は100グラムでも16キロカロリーほどしかありませんが、
コリコリとした食感で食べごたえがあります。
体内でも水分を吸収して膨らむので腹持ちがいいのも特徴です。
食物繊維が豊富
こちらは薬効のところでも出てきますが、
舞茸はβーグルカンという不溶性の食物繊維を含みます。
消化されにくいので、満腹感が長く続きます。
当然ですが腸内環境も改善されますのでダイエットとの相性は抜群と言えますね。
ミネラル豊富
鉄やカリウムなどのミネラルも豊富です。
特に鉄は女性の半数が不足しがちと言われるほど、
美容と健康に重要な成分です。
以前に取り上げましたね。
<紹介された薬効成分>
ここからはチャンネルで紹介された薬効成分を紹介していきます。
とはいえ 医療分野ですので、
詳しく調べたい方は難波先生の本を確認してみてください。
『がんと補完医療』(著:難波宏彰)
まずマイタケきのこの中でも薬効性が高いことが分かっています。
特に注目されている成分が
・MDフラクション
・MXフラクション
の二つです。
<MDフラクションとは>
MDフラクションは
きのこ類に含まれるβ-グルカンという不溶性の食物繊維の中でも、
舞茸だけに含まれる水溶性の多糖類です。
不溶性食物繊維の中に分類されるのに水溶性ってちょっと不思議ですね。
これは
強い抗癌作用… 免疫細胞を活性化させる
抗腫瘍作用… 癌の増殖抑制
という薬効が確認されています。
(マウス実験)
抗腫瘍作用のマウス実験では
抗腫瘍作用が注目されている椎茸のレンチナンと比較されています。
・がんの増殖抑制率
1日の投与
しいたけのレンリナン …33.6%
舞茸のMDフラクション …79.9%
10日の投与
しいたけのレンチナン …54.4%
舞茸のMDフラクション …86.6%
・抗腫瘍作用
16種類のきのこ比較
レンチナン シイタケ 60%
PSK カワラタケ 30%
MDフラクション マイタケ 85%
エリンギ・えのき・しいたけと比べてもダントツ!
さらに
抗がん剤は免疫細胞にもダメージを与えてしまうが、
MDフラクションを併用すると免疫細胞は回復する
(臨床実験)
人間対象の臨床実験では、
MDフラクションを投与することで
・抗がん剤と併用で60%以上のケースで効果の上昇が見られた
・インフルエンザ感染を有意に抑制した
免疫力が上がるので、
感染症などにも有効ってことですね。
<MXフラクション>
こちらもβ-グルカンの中でも舞茸だけに含まれる成分です。
MDフラクションと同じく水溶性です。
こちらに関しては、
・インスリン感受性が向上
・高脂血症の改善
・高血圧の改善
・内臓脂肪の減少(二次胆汁酸の排泄促進)
・便秘の改善
が報告されており、
高い健康効果や病気の予防効果があることが分かります。
<オススメの食べ方>
舞茸のレシピでしたら美味しい料理が簡単に出てくると思いますので、
薬効成分を得たい場合に押さえておきたいポイントを上げておきます。
・天然よりも市販の菌床栽培がよい
天然の舞茸もたまに売っていますが、
スーパーなどで普通に売っている菌床栽培のものでOKです。
雨風にさらされていない分、
水溶性のMDフラクションやMXフラクションの含有量が多いと考えられています。
・スープや鍋で食べるのがいい
「水溶性だから蒸し料理がいいんじゃないの?」
と考える人も多そうですが、
水溶性であるMDフラクションとMXフラクションは強固な細胞に守られています。
キノコ類のβーグルカン自体は不溶性ですし、
そのまま食べても効率よく吸収できないんですね。
鍋で30分以上煮こんで、(圧力鍋なら10分)
しっかりと染み出してきたMDフラクションやMXフラクションを、
スープと一緒にいただくのがいいでしょう。
今回は以上です。
美容効果以外にも健康効果が非常に高い舞茸、
今夜のスープの具に一品目加えてみてはいかがでしょうか?