科学的に分かった森林浴の効果が凄い!
<知っておきたい森林浴の効果>
皆さんは日常的に森林浴や公園の散歩なんかをされますか?
私は近場に森があるので、よくそこを歩いています。
森林浴がストレス解消にいいということで、
以前紹介したパレオな男さんも勧められていますね。
とはいえ世間的な森林浴のイメージって
「なんだかよく分からないけど、癒やされるんでしょ?」
程度のものじゃないでしょうか?
今回は森林浴の効果について徹底的に分析した研究を見つけたので紹介します。
この記事の内容
・日本の森林総合研究所の実験
・イースト・アングリア大学の徹底的なメタ分析
・森林浴のメリットを得るために
<日本の24箇所の森林を使った研究>
やや古いですが、
こちらは日本の実験で
を調べたものです。
機関:森林総合研究所
発表:2009年
対象:20代前後の男女(280人)
先行研究を踏まえた指標でデータ解析を行ったものですね。
実際の森林に送られた被験者にウォーキングや景色観察をさせ、
その後の様々な値を測定しました。
これ地ゾール・血圧・脈拍・副交感神経の活動・交感神経の活動などの結果から、
「緊張」「抑うつ」「怒り」「活気」「疲労」「混乱」の6つの指標を比較しました。
結論として森林は、
・緊張を和らげ
・抑うつ状態をやや和らげ
・怒りを抑え
・疲労を大きく回復させ
・混乱を和らげ
・活力を高める
ということが分かりました。
都会と比較して、
疲労回復と活力向上の値が特に高かったようです。
森林浴がストレスを和らげてくれるのにも納得ですね。
<イースト・アングリア大学のメタ分析>
それでは今回のメインとなる研究報告です。
こちらは新しめの研究で、
世界的にも有名な研究たちのメタ分析です。
機関:イースト・アングリア大学
発表:2018年
メタ分析:103の観察研究と40のRCT
信憑性:かなり高い
分析内容は
・都市部と森林部でのストレス度等の比較
・療養中の人に森林浴をさせて効果の比較
などですね。
当然日本の実験も入っていて、
森林浴の効果を調べた研究の中では最も信頼性が高いと言えそうです。
この結果分かったことは
森林浴(緑の自然との接触)が増えるほどに
・ストレスホルモンが減少する
・血圧が下がる
・心拍数が下がる
・コレステロール値が下がる
・睡眠の質が上がる
・各種死亡リスクが下がる
という、
圧倒的な結果でした。
メカニズムとしては
・身体活動が増える
・太陽の光を浴びやすくなる
・樹木から出るフィトンチッドが免疫力を高める
・公害の摂取率が下がる
などが挙げられていますが、
この辺りは要因が多すぎて特定するのは難しそうですね。
なんにしても、
森林浴は万能薬みたいに圧倒的な健康効果があるようです。
<効率よく森林浴のメリットを得よう!>
ここまでで紹介したように、
森林浴(自然との触れ合い)はストレスや疲労の回復効果が高く、
森林浴は精神のバランスを保ってくれています。
今回紹介した実験から持ってきた数字でいうと、
1日のうちに1回は
・10~20分公園をウォーキング
・10~15分緑を含む景色を眺める
を習慣化するだけでも、
大きな効果が得られそうです。
休憩時間のとり方や通勤ルートの変更などを工夫してみてはいかがでしょう。
難しい場合は週に1回30分程度の森林浴(公園の散歩)をするだけでも、
蓄積されたストレスが大きく軽減されます。
ここまでポジティブな効果が実証されているものもなかなかありませんから、
しっかりと活用していきたいですね。