第三者からの『成功の秘訣』が無意味な理由
<成功者になるためには>
前置きとして、
今回の内容はコンサルティングをしている人に嫌われそうな内容です(汗
「成功者になるための方法」
というような記事や本を読んだことはありませんか?
それらの中では実際に成功を収めた人達が様々な場面で何を考えどんな選択をしてきたのかが述べられています。
そういった人達の考え方(マインドセット)を知ることで成功者になろうというのがコンセプトであり、
人生で成功するための方法が色んな所で売り込まれていますよね。
『成功の秘訣』を伝えるための書籍や講演会などが沢山あります。
しかし残念なことに
シンガポールの起業家であるセドリック・チン氏の主張によれば
・言葉だけで理解しようとすること
・第三者から教えてもらうこと
は無意味であるというのです。
今回は科学や心理学から少し離れた立場の意見です。
しかし科学的にも納得の行くないようでしたので、
『成功の秘訣』を聞いても成功しない理由
を今回のテーマにしてみました。
ちなみに何を持って成功とするのかについては
・大きな目的を達成できる
・社会的にも立場や成果が認められる
と考えておいてください。
<今回の記事>
・成功の秘訣を聞いても無駄?
・成功するために大事なことは?
<成功の秘訣を聞いても無駄?>
例えば野球選手が
「私はプロになるために、プロ野球コメンテーターの話を聞くのに時間を費やしているんだ」
と言うとみんな馬鹿げていると感じますよね。
これは
・練習もなしに上達することはありえない
・プロ野球選手自身の体験談や練習法を聞くほうがよっぽど意味がある
という2点から明らかです。
「成功の秘訣」を聞いた場合、
それだけでなにか達成した気持ちになってしまって、
行動が伴わなくなることも成功者が生まれにくい原因と言えそうです。
この辺りは
「楽観的な人よりも悲観的な人の方が成功のための準備をする傾向にある」
というのと似ていますね。
さらに危険なのは成功者の体験談を第三者を通じて聞いた場合です。
表面的なマインドセットは言葉で説明できるので、
様々な人が「〇〇のように成功するための秘訣」を振りかざしがちですが、
そこには見えない部分の考え方や感性が抜け落ちています。
コンサルタントやセミナー講師が語ることが出来るのは
その人自身の成果のみ
であることを知っておきましょう。
経営コンサルでしたら、
自分で会社を経営していて大きな成果を出したことのある経営コンサルタント
以外の話は聞く価値がないということですね。
<成功するために大事なことは>
そんな訳でセドリック氏は『成功の秘訣』を聞くことを無意味とは言っていません。
「ビジネスや研究開発、スポーツや格闘技、投資、意思決定など、人生において成功者本人から話を聞くというのは非常に重要です。そして成功者の考え方を理解するには、本人の話を聞き、行動を真似し、試行錯誤しながら反省することが重要なのです」
と述べています。
要点をまとめるとするなら
・成功の秘訣はその分野で成果を出した本人の言葉を聞くこと
・自分の体験踏まえて学べる内容を選ぶこと
・行動を伴って精査していくこと
もちろん本から知識を得ることは有意義ですが
・本人の自署(監修)であること
・すでに自分にある程度の知識がある内容を選ぶ
・実践、練習して行動しながら学べること
を最低条件にするべきですね。
もちろんこの考え方に固執することも危険ではあります。
例えば、
跳び箱が出来ない教師でも、児童に飛び方を教えることが出来ますからね。
・具体的な問題解決の手段が確立されているもの
・多くの人の知識と経験が積み重なった学問
・誰もが認める答えがはっきりとしているもの
に関しては答えを知っている人から教えてもらう意味はあるでしょう。
それでも今の時代、これらの知識に関してはほとんどお金がかからないことは抑えておくべきですね。
皆さんも人生で成功したかったら
「それは誰の体験からくる誰の言葉なのか」
を意識してみると如何でしょうか?