体内時計を〇〇で調製出来るかも!という実験
<光以外にも方法が?>
皆さんの生活リズムは安定していますか?長い休みがあるとついつい乱れがちという人も多いと思います。
人間には『体内時計』というものがあり、普段意識していなくても日中は活動的になり、夜は休息状態になるというように、切り替わる仕組みができています。このリズムが狂ってしまうと、「昼間に眠くて集中できない」「夜に目が覚めてよく眠れない」といった不具合が起き、場合によっては深刻な体調不良を起こしてしまいます。
これは睡眠リズムを整える時にも特に大切な考え方で、太陽の光を浴びることでこの体内時計を調節できるんですよね。これについては快眠法の話を以前にしていますので、興味のある方はどうぞ(別ウィンドウで開きます)
今回動物実験の段階ではありますが、
体内時計の調製に運動が活用できるのではないか
https://www.inverse.com/mind-body/realign-body-clock-with-exercise
という研究が報告されたので取り上げます。
<体内時計と運動の関係>
フロリダ大学のデニス・ケムラー氏らの研究チームは30匹のマウスを使った実験を行いました。
【骨格筋の運動と収縮による時間依存効果】
https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP279779
発表:2020年6月
方法:体内時計を形成するたんぱく質の量を測定する
マウスには活動が活発になる『活動期』と大人しくなる『休止期』があるため、運動させるタイミングを変えてマウスの活動周期がどう変わったのかを調べた結果
・休止期の途中で運動させると体内時計が約100分進んで早くに活動期が来た
・休止期の終わり頃に運動させると活動期が伸びて体内時計がやや遅れた
・活動機の途中に運動させても体内時計に狂いは認められなかった
人間での応用はまだまだですが、ここから考えるとすると、
・朝の運動は体内時計を整えるのに有効
・遅い時間の運動は体内時計を狂わせる可能性が高い
と思っていいのではないでしょうか?
うーん、やはり朝の運動はメリットが多いですね。
1.朝は光とともに目覚めて脳を起こす
2.起きたら1杯の水を飲んで体を内側から起こす
3.朝の軽い運動(20分のウォーキングなど)をして脳の認知能力を高める
というのが、今の所私の考えるベストな朝の習慣でしょうか。
起きるタイミングが日昇時間と合わない人は、光時計目覚ましの購入を検討されてもいいかも…目覚めの爽やかさが変わりますよ。