人生の満足度が高まる性格とは~意外と簡単に変えられる?~
<性格って変えられる?>
今回は幸せな性格と
そうなるための行動についてです。
きっかけはメンタリストDaigoさんのこちらの放送
人間の性格がどれくらい変えられて、
どれくらい人生への満足度と相関しているかという話。
引用されたのは
2013年に8625人を対象に行われた
マンチェスター大学の研究ですが。
これから分かったのが
・2年後の人生の満足度は性格によってある程度予測可能
・人生の満足度は外的環境よりも性格による所が大きい
・性格は周りの環境によって変化していく
ということ。
前に取り上げたことがありますが、
人の性格というものは周りの環境に影響される比重が大きいため、
環境を変えるための行動が大事
という話ですね。
性格が行動を作るのではなく、
行動が性格を作るのだ
ということは、
以前このブログでも取り上げました。
うん。
まあまあ妥当な研究結果。
しかし私が気になったのは、
じゃあどんな性格を目指すといいの?
というところ。
これを知っておくことって、
条件のいい結婚相手を探したり、
収入を増やそうとしたりするよりも、
遥かに幸せへの近道ってことですから。
<幸福度を感じやすい5つの性格>
アメリカのスコット・バリー・カウフマン博士の報告です。
そんな性格が幸せを感じやすいのか見ていきましょう。
1. 熱意がある
友好的、社交的、感情表現が豊かで、人生に多くの楽しみを持っている傾向がある。これらは人生の満足感、肯定的感情、否定的感情の低さ、環境コントロール、自己成長、肯定的な人間関係などと強く関連する。
2. 積極的である
引っ込み思案な人は簡単に意気消沈したり、圧倒されたりする。引っ込み思案の度合いの低さは、人生の満足感の高さ、肯定的感情の高さ、否定的感情の低さ、自律性、環境コントロール、自己成長などと関連がある。
3. 勤勉である
勤勉な人は物事を達成しようと目指す。自律的、効率的、目的指向、有能である。勤勉さは長期的な目標に対する情熱や忍耐強さと強く関連している。人生の満足感、肯定的感情、否定的感情の低さ、自律性、環境コントロール、自己成長などを予測する。
4. 思いやりがある
このスコアが高い人は他者の幸福に関心を持つ。肯定的感情、自己成長、自己受容、肯定的人間関係、目的と意義、人生への関与、達成と相関がある。
5. 知的好奇心
新しい考えにオープンで、物事を深くかつ複雑に考えることが好き。また経験したことをよく振り返って考える。自律性、環境コントロール、自己成長、自己受容、目的と意義、達成と相関がある。面白いことに、人生の満足感、肯定的感情、否定的感情、肯定的人間関係、人生への関与といった感情のウェイトが高い項目とは関連がない。
<留意点>
5については幸せを感じやすいけど、
人生の満足感とは関係がない…
少し不思議な感じですが…
日本とアメリカでのニュアンスの違いから来てるんでしょうか・・・
ちなみに、
『人生の満足度』という尺度自体は曖昧な上、
日本は非常に低いと言われています。
しかし、文化的なフィルターを外して
幸せの意味を測ることは難しいので、
一概にこれが日本に住む我々に対応するとは限りません。
「幸福度調査自体が、北欧が高くなるように作られてる」
なんて噂もあるくらいですからね。
<目指すべき性格>
さてさて、
人生に満足しやすい性格が分かりましたね。
行動が性格を作る
の原理に則っていくなら、
これらの性格特性を持っている人と同じ行動を取っていくことで、
性格も少しずつ変わっていくことになります。
目指すべき性格を見据え、
そのための行動を取れるように
日常的に意識しておきましょう。
また関連する内容を見つけたら取り上げたいと思います。
<関連書籍>
『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』
パーソナリティ心理学(性格心理学)やBIG5について分かりやすく書かれています。
メンタリストDaiGoさんもオススメされていた本で、
自分の性格と行動をどうやって変えていけばいいのかが書かれています。
「好きな人の前では堂々としていたい」
みたいに、状況と行動をコントロールするための術を知れるのは嬉しいですね。
私もそのうちレビュー記事にする予定です。