スマホの夜間モードは逆効果?
近年のスマホでは、
寝る前のブルーライトが睡眠の質を下げる
ということで、
黄色っぽい画面の夜間モードが採用されていることがありますね。
今回はその夜間モードがむしろ良くないかもしれない
という話です。
<液晶の光が視神経に与える影響>
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(19)31368-5
発表:2019年10月
機関:マンチェスター大学
視神経細胞に含まれるメラノプシンという光受容体は人間の睡眠リズムの調整に深く関わっています。ブルーライトはこれを刺激するので、睡眠リズムを狂わせてしまうわけですね。
今回の研究チームがこのメラノプシンと視神経系の性質をマウス実験で総合的に調査したことろ
ブルーライトを抑えるナイトモードによってメラノプシンに与える影響を削減しても、
スクリーン色の変化が他の視神経に与える影響のほうが多い
という結果が出ました。
そして研究者はこの性質は人間であっても同様に認められるであろうと予測しています。
ブルーライトでメラノプシンへの影響を下げても
色が変化したことによる刺激が睡眠の質を下げてしまう
ということですね。
<控えよう夜中のスマホ>
研究ではっきりとした結果が出たとはいえませんが、
「夜間モードだから少しなら大丈夫」
という過信は禁物ということですね。
夜はスマホやPCの画面を見るのは早めに切り上げて、
質の良い睡眠を心がけましょう。